ケネス ブラナー
私のはじまり―ケネス・ブラナー自伝
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まさに「はじまり」 |
20代末に書いてしまう「自伝」というのはいかにも外国だが、これはこれで本当に面白かった。そして、読み終わって「そうだな、これが始まりなのだな」と思える。何しろ最後の時点でまだ「ヘンリー5世」を撮った頃なのだ。自伝なのに始まり、ということは深く考えない方がいい。
ベルファストでの生い立ち、俳優への夢、俳優学校の受験、学生生活、プロデビュー・・・どれをとっても、不安、希望、揺れ動く若者の心が、正直に、そしてユーモアと茶目っ気も織り交ぜて生き生きと描かれ、とにかく読ませる。さすが13歳で新聞に子供向けの本の書評を書いていた!というだけのことはある。
「自伝」第二弾にも十分期待できる。この人の「自伝」を我々はあと何冊読めるのだろう、と楽しみになる1冊だ。

